先日、私の愛用している語学学習サイトLang8で、『色覚異常の人用のメガネ』についての日記を読みました。(日本語で)
色の識別に障害がある人がそのメガネをかけると、色が識別できるようになるらしいのです。
つまり、
遠くを見えない近眼の人がメガネをかけると遠くが見えるようになるように、
赤が赤に見えない人がメガネをかけると、赤に見えるようになるというのです。
元記事はコチラ(英語です)⇒
What Happens When Someone Sees Color for the First Time? | Big Think
この動画に出てくるイーサンという青年は、緑色が茶色や黄色に見え、そしてピンクはシルバーや青と混同してしまう、そんな世界に住んでいます。
そんな彼に友人が色矯正メガネをプレゼントしました。
メガネをかけて、周りを見てみたら、、というのがこの動画です。
イーサン「おい、待てよ!これは、、紫色か?!」
友人「うん。そうだよ」
イーサン「*?#$%!!!」←英語の放送禁止用語的な事を言うことで感動を表している
~外に出て、芝生をなでながら~
イーサン「きれいだ。すっげきれいだ!・・・クソ、あの葉っぱの色見ろよ!」
ところどころしか言ってることが分からなくても、彼の感動が伝わってきて、私も心を動かされました。
私も子供の頃は、「初めて」が世の中にいっぱいいっぱいあって、驚くことがたくさんあったんだろうな。
年をとるごとに、新鮮な感動を感じる出来事は減ってきてるけど、「ぅわあ・・・」って思わず息を飲む、そういう瞬間が私には必要なんだな、って思う。
それがないと、生きてるけど、死んでるような感じが、する。
DMC-GM1にて撮影
私の父は色弱でした。
でも私は父に「色弱ってどんな感じ?」と聞いたことがなかったんです。
あまりに彼の日常が普通で、問題がなかったので忘れてました。
運転も普通にしてた(何十年も無事故でした)し、家庭菜園のトマトはちゃんと赤く熟したのをもいでたし。
色弱の話は、ずっと昔、私が小さかった頃に、父が冗談っぽく「俺は?と?の色の違いがハッキリ分からない」って話してくれた、そのとき一回だけです。(何の色だったか失念)
もしかして、父にとっては一大決心で子供に打ち明けたのかも、と、今、思いました。
父は8年前に死にました。
もう「どんな風に世界が見えてるの?」と聞けません。
あぁ、聞いておけばよかったなぁ、って、ちょこっと後悔です。
きっと私たちの見えてる世界は違って、話をしたらその違いを面白がれたのになぁ
どっちが良いとか悪いとかじゃなくて
だって私の見えてる世界が正解だって決まってるわけじゃないから
もし、生きていたら、このメガネをプレゼントしたかったな。
どんな反応したかな?
ド近眼だったから
「色は分かるけど、ぼんやりしてて結局何がなんだか分かんないぞ!」
ってなったな(笑)
では