Uni-ya

~うに家~Drop at our house if you happen to come this way.

ワタシの中にいる、わたし~最高の相棒へ

私は醜い

私は汚れている

どれだけ洗っても手の汚れが落ちない

爪の間にこびりついた泥が

どうしても落ちない

これじゃダメだ

これじゃあのヒトにつりあわない

こんなんじゃあのヒトの側にいることは許されない

もっときれいにならなくては

もっと清くならなくては

でも

血がでるほどにこすっても

こびりついた汚れは落ちない

このままじゃあのヒトに嫌われる

このままじゃあのヒトの前にでることさえ許されない

ダメだ、ダメだ、ダメだ、ダメだ、ダメだ、

 

遠くて近い場所から声がささやく

もう、いやだ

疲れた

汚れを洗うことに、疲れた

自分を蔑むことに、疲れた

泣くことに、疲れた

 

嵐が近づいている

いっそ裸のまま嵐の中に飛びだして

頭の先から

かかとまで

泥に汚れてみようか

そして叫んでみようか

嬉しいのか、悲しいのか、分からなくなるくらい叫んでみようか

 

泥の中で

躍って躍って、気が狂うほどに躍って

そして眠ってみようか

 

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DMC-GM1

 

私は、自己否定の強い人間だった。

おかげさまで&ありがたいことに、過去形で言える。

この世の中、クソなことはいくつかあるが、自己否定はクソ中のクソ、ダメ中のダメ、やっちゃいけないことの筆頭株主だ、と思う。

 

ワタシの中には、もう一人、わたし、がいて、彼or彼女は、人生の最高の相棒だ。

もし、もし、

噴煙あがる火口に飛び込まなくてはならない、なんて状況になっても、苦笑い一つだけして、ワタシの手をつかんで一緒にジャンプしてくれる。

 

悲しいことも、嬉しいことも、腹立たしいことも、一緒。

だけど、相棒は無口だ。ワタシが他の人や事に気をとられてる間は。

何も言わない、何も聞かない、ただ黙って、ワタシのする事を見てる。

 

あるとき、ふ、と、気づいて

「どうしてそんなに悲しい顔をしてるの?」と聞いたとしても

ワタシの方にちゃんと話を聞いてあげる余裕がなければ、何も言わない。

ただ黙って、首をふるだけ。

 

ワタシの中にいるわたしと、もっとちゃんと話をしなくちゃいけない。

 

この世の中に、「ご機嫌をとらなくてはならないヒト」がいるとしたら、それはただ一人、この相棒だ。

 

 

 

ありがとう、今日も一緒にいてくれて

 

 

 

ステキな一週間になりますように

 

では