以前も書いたことがあるが、私の同僚に、常に、とても、バタバタしてる人がいる。
ひとつひとつの動作が荒い
文字を書く、ペットボトルを飲む、それを机に置く、椅子をひく、立つ、座る、
全ての動作が、まるで何かのスポーツかのように、激怒しているのか?と思ってしまうほどに、大きな音をたて、勢いよく、力まかせに、慌しく、行われる。
そんな人に今まで会ったことがなかったので、本当に最初の頃はすごく驚いた。
驚きは、そのうち嫌悪になり、
あぁ、もしかするとこれがADHDというものなのだろうな、彼はその傾向があるのだろうな、と自分勝手に彼の事を判断し、カテゴライズし、分かったような気でいた。
ガチャガチャした彼のことが嫌いだった。
しかし、話すうちに、彼はとても優しく、おおらかな、愛情深い人だということが分かり、勉強熱心で好奇心旺盛な彼のことが人として好きになった。そしてカテゴライズして分かったような気でいた自分をすごく恥じたし、今では彼のことを、尊敬するようになっている。
しかし、GW直前、休みをたくさんとるために、普段より詰め気味で仕事をすることになった彼は、以前にも増してバタバタ度が上がり、私は神経がザワついた。
あぁ、どうしてペットボトルをあんな叩きつけるかのように置くのだろう?
音が、衝撃が、気になる。
そんなとき、BBCの動画を見た。
イギリスに住む自閉症の男の子
音に神経質な彼は、ヘッドフォンをすることによって外の世界に馴染めるようになったという話
あれ?
私もすごく音に敏感、だよね、、、
音感やリズム感があるという意味では全くない。
細かな音、小さな音にすぐ気づく。そしてそれが気になる。
ノイズがすごくイヤだ。
音に敏感ないっぽう集中力がすごくあって、子どもの頃は本を読んでいると、目の前で親に声をかけられても気づかないことがよくあった。
あれ?
あぁ、そうか
私は自閉症の傾向があるんだ。
なぁんだ。そうだったんだ。
だから彼の音が、気になるんだ。
生まれもった私の気質のせいだったんだ。
彼と私は、一つの「人の気質」という大きな大きな輪の中の、正反対の位置にいるのでしょう。
多動でエネルギーに満ち溢れた彼と、じっとしてるのが好きで神経質な私が隣同士に座ることになるだなんて、面白いことになってたんだなぁ、と今さらですが気づきました。
企業として、国として、人間界として、地球として、
いろいろなタイプの存在があった方が、お互いを助け合えるよね
長期の連休だというのに、ミルクティーを飲みながらパソコンの前に座っている、それで満足している私は、そういう気質なのでしょう。
5月が始まりました。皆さん良い一日を~
では