同僚の話
同僚男性の娘さん、4歳だったか5歳だったか忘れたけど、とってもおしゃれさんらしい。
自分の気に入らない組み合わせの服では、絶対外出しないという。
幼稚園から帰ってきたら即お着替え。
「このパンツにこのトップスじゃダメ」とか、フツウに言うらしい。
ちなみに同僚はフツーのオジサンサラリーマン、服はユ○○ロで十分、というタイプ。
奥さんもそんな感じらしい。
が、しかし、娘はおしゃれに厳しく、親の用意した服に、「このトップスじゃぁ。。。」とダメだしするらしい。
そんな彼女の夢はデザイナー。
家ではいつも絵、というか、デザイン画を夢中になって描いているという。
その話を聞いた私は
「いいねぇ、そういう"好き"は大切にしたいよね。夢があるっていいよね」
と言ったら、同僚男性はうんうんうなずいて、
「とにかく娘のジャマをしないように、って、それをいつも考えてる」と言った。
私は一瞬、言葉につまるくらい、なんていうか感動してしまった。
幼稚園児の子どもの"好き"や"憧れ"、それを大切にしたい、そう思う親御さんは多いと思うけど、それをジャマしないように、とまで考えている人はそう多くないんじゃないか、と思う。
自由に、ひたすら自由に、自分の"好き"を追求できる彼女は、いつか本当にデザイナーになるかもしれない。
私は子どもの頃、ピアノを習いたかった。
でも、親に反対されて、できなかった。
音楽を習っても将来の足しにならない、という考えのもと、親が考えるもっと"実生活に役立つ"お稽古に通わせられた。
私は、父親としてステキな発言をする男性に会うたびに、こういう人の娘になりたかった、と思ってしまう。
父親も母親も、しょせんはフツウの人であるからして、完璧な親、なんていないんですけどね。
では