Uni-ya

~うに家~Drop at our house if you happen to come this way.

自分の感受性くらい

先日、ゴッホ展に行ってきました。

札幌は、まぁまぁ都会だけど、文化的な方面ではやはり全然田舎で、こういった知名度のある人の催しはめったにこないんですよ。

来たら、もう道民総出?な勢いの賑わいになって、そうなると私は「人が多いのは楽しくていいわねぇ」と対岸からは微笑ましく見てるのに、自分が会場に行くとゴッタ返してる人にウンザリして舌打ちの一つ二つするという、イヤなヤツあるあるになります。

いやだって人がわっさわさで肝心の絵が見づらいったらないじゃないですか。

絵画展もコンサート会場みたく段差つけたらどうですかね?後ろの人も見やすくていいと思うんですが、ダメでしょうか?

 

で、ゴッホです。

私は絵を見るとき、思いっきり画家に同調するよう自分を持っていくんですよね。

どんなに時間が経っても、場所が変わっても、絵にその画家の想いが塗りこまれてる、そう私は思っているので、

できるだけ自分をカラッポにして、絵ではなく、そのときのゴッホさんの意識とコンタクトするように、します。

 

頭、変ですか?

 

でもですね、なんとなーくですが、分かるような気がするんです。

言葉というよりも、その画家の感情そのものが私の中にわいてくる、みたいな感じなんです。

どうしてその絵を描いたのか、その絵を描いたときの感情が、その絵を描いた情景が思い浮かぶような、 気が してくるんですよね。

 

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で、その自称イタコ状態でゴッホさんの感情を味わったんですけどね、

 

ゴッホさん、感受性鋭過ぎ!!!

 

もう、周囲の全てがゴッホさんにとってはとんでもなく美しくて、美し過ぎて、頭の中がワーーーー!っとなってたんです。

小さい子どもが興奮してはしゃいでるときってあるじゃないですか。

あんな感じです。

ぅわー!ここ日差しがきれい!あぁ、あの木漏れ日、たまんない!!あぁぁあ"あ"ぁあ、この風景!!!

(T^T)(T~T)(T^T)カンドーーー

毎分、毎秒が、↑こんな感じ。

 

見終わった後、というか、イタコになった後、どっと疲れました。

感動という感情の大波がざぶんざぶんと打ち寄せて、私は小船のようにきりきり舞いです。

 

しかし

私も感受性は鋭いほうだったはずです。

子どもの頃は、そうでした。

いつの頃からか、それを錆びさせてしまったんだなぁ、社会で生きるために、、、

そう思ったら、ちょっと寂しくなりました。

 

秋の日はつるべ落とし、

 

皆さん、良い週末を

 

では