今日、友人にフレンチレストランでランチをおごってもらった。
正確には、お金を出してくれたのは友人のお兄さん。
誕生日を迎えた妹に、たまには美味しいモノでも食べてこい、とヒラリと諭吉様二名を渡してくれたらしい。
私の分までお金を出してくれると言うので、意を決しておごられてきました。
(私はおごられるのがヒジョーに苦手です。今回は自分的禁忌を乗り越えてみました)
友人は、いつでもどこでもどんなときでも、待ち合わせに98%の確率で遅刻してくる。
今回も「怪しい」とは思っていたが、なにせ御一人さま7000円(税抜)のランチ(しつこい)、これに遅れてくることはないだろう、とボンヤリと現地集合にしたレストランで待っていた。
しかし
スマホの時計が予約時刻である1:30を指した時点で、念のために、
「店に着いた。もう席にいるよ(^^)」とメールしたところ、
「ごめん今着いた。アヴァンティビル(仮名)だよね?何階だっけ?」と返信が
アヴァンティビル?
ビルの名前全然違うし!
私たちが集合するはずだったのは、あおぞらビル(仮名)、「あ」の音しか合ってないし!!
しかも最寄駅も全然違うしッ!!!
あぁ、またか、やっぱり遅れるのか。。。
落ち着いて、私、
これが初めてじゃないわ、
震える指で
「全然違う。とりあえず○△駅の方まで来て」とメール。
「オッケー!」という彼女からの軽い返信を見た瞬間、突然、何故か「これは何か大きな気付きの瞬間が訪れたのではないか」という気になった。
以前、心屋仁之介さんのブログで「遅刻」について確か読んだな、と、白い布のクロスがかかったテーブルで一人、検索してみた。
はい、ありましたコチラ。
かなりザックリと要約させてもらいますと、
『誰かが遅刻してきた、ムッとした、それは遅刻した人の問題ではない。それは自分がその人に遅刻をさせているのだ。自分の問題と向き合うために』
という事になります。
私が、友人を毎度毎度遅刻するよう仕向けている、私自身が抱える問題を知るために。
で、その問題とは
僕は、自分自身の「失敗」に厳しかった。
「失敗する」ことに抵抗がありました。
だから、失敗しないように、色々と気を張ったり
色々と努力しました。
そしてまるで「失敗しないよ、僕は」
みたいな顔して生きてました。
また、失敗しないようにするために
新しいチャレンジはしないようにしてきました。
最近は、だいぶ自分の失敗は認めてきていました。
でも、まだ足りなかったのでしょう。
あちゃー。。。。。ですよ。
そうです、その通りです。失敗なんぞしちゃいかんのだ、私はそう思ってます。
でも、失敗なんて誰だってするし、なんだったら失敗したほうが人生オモロイことになる。頭では分かってるのにね。
ありがとう、友人。
私はこれからどんどん失敗していくよ。挑戦していくよ。なにより自分の失敗を認めるよ。またやっちゃった、って言いながら笑うよ。
そう思えたら、のんびり待つことができた。
そうだ、この時間に気になってたけど後回しにしてたアレ、今、やっちゃおう、とスマホで調べ物をしたりメールを書いたり、と、イイ感じに自分の作業に熱中しだしたところ、
いい大人が息をきらせて高級フレンチのドアをけやぶる勢いで入店、友人登場です。
お店の方たちは、本当のプロらしい丁寧ながらも親しみやすい接客で、予約時刻を大幅に過ぎたことにもイヤな顔をせず、かえって気遣ってくれました。
料理ももちろん、とんでもなく美味しかったけれど、その対応がなにより心地良かった。
ちなみに、友人が勘違いしていたアヴァンティビルから、待ち合わせのあおぞらビルまで、直線距離にして約1.14km。
上野公園にある西郷さんの銅像から、東大の三四郎池までとほぼ同じです。
しかし、どうして、間違うかな?
友人の車には一昨年買ったばかりのPi社製最高級カーナビがついている。
彼女の恐ろしいまでの方向音痴にほとほと手を焼いた旦那さんが強引につけたという。
もちろん今日もカーナビを設定して出発したらしい。
が、
「聞いて、カーナビのせいなの。カーナビがね、変な道を行けって言うの、絶対違うのに。だから無視したんだ☆」
どうして無視するかな?
フレンチの帰りに彼女の車に乗せてもらったら、カーナビのゴール地点は間違いなく、あおぞらビルでした。
楽しい週末を~
では~☆